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「鍵のない夢を見る」part 1

松本です
はい、題名の通り 辻村深月さんの小説のハナシです。
直木賞受賞、先ずはおめでとうございます。
話題になったので、読んだ方も多いでしょう・・・・
と言う私も、直木賞受賞のニュースで辻村さんを初めて知りましたから、
偉そうなことは言えません(笑)

ここから先は、あくまでも個人的な考えです。

鍵のない夢を見る、は五編の短編小説からなっていて、
あらすじはさておきますが、読後感想は一言で言うなら「どよ~ん」って感じ。
色で言うなら「濃い灰色」
天気で言うなら「曇り」いや「空一面の曇り」
決してスッキリもしなければ、わかりやすいメッセージもなく、
また、感動もしません。
なので、欝な気分の時に読んだら余計に落ち込みますし、
躁な気分の 時に読んだら気分を壊されますカラ、決して読んではいけません(笑)
フツーな気分の時に、何となく手に取って読んで下さい。

あ、読む気なくなりましたか?
でも、個人的にはこの本は嫌いじゃありません。
本を読む目的が「何かを得ること」と考える人には全く以って向いてませんが、
そうじゃない人には、充分楽しめる内容と思います。

で、問題は、題名の「鍵のない夢を見る」と内容が一見何も関連していないこと。
普通、短編集は代表作名が表題になるか、題名が全体のモチーフになっていたりしますが、
この本については、そのどちらにもあてはまりません。

もちろん、この件については私なりの結論を出していますが、
長くなりますので、それはまた次回に!

興味を持たれた方は、ご一読ください。
そして、題名の意味を考えてみて下さい。
もしかしたら、このことを考えるのがこの本の一番の「読む価値」なのかも知れません。

では、また。

untenna
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