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ラグナガーデンホテル 公開:2026年 / https://www.laguna-garden.jp/

沖縄・宜野湾市のリゾートホテル、ラグナガーデンホテル様のWebサイトリニューアルを担当しました。

Project member
Pl. 岡本 / Dr. 上原、浦川 / De. 佐々木 / Eng. 福田
Partners
Ph. 森川 諒一

Overview
制作終盤でリニューアルの方向性が変更。それでも予定通り公開できた理由。

この案件において印象的だったのは、制作の途中でブランドの方向性そのものが進化したこと。そして、その転換を公開日を1日も動かさずに着地させたことでした。

なぜそれができたのか。答えは「根性で乗り切った」ということでは決してなく、プロジェクトの最初に仕込んでいた「設計」にありました。そんな制作の裏側とともに、リニューアルのポイントをご紹介します。

Issue
予約は入る。でも、客単価は上がらない

リニューアル前のラグナガーデンホテル様には、大きく3つの課題がありました。

1. ブランディングが確立されておらず、客単価が伸び悩んでいる
2. サイトが古く、現場で更新できない仕様。結果としてOTA(予約サイト)経由の集客に依存
3. 施設の魅力・アピールポイントを自社から発信できていない

県内最大級スケールのプール、充実したレストラン、那覇空港から車で約30分という立地。素材は揃っているのに、それを束ねる「物語」と、発信する「器」がない状態でした。

Initial Concept
「遊び尽くして、癒し尽くす。沖縄観光の拠点リゾート」

最初に着目したのは、ロケーションでした。市街地・自然・主要観光地のどこへもアクセスしやすいこの場所なら、「ここに泊まれば、沖縄らしいことを全部満喫できる」と訴求できる。そう考え、拠点型リゾートとしてのリブランディングをご提案しました。

キービジュアルは、主要顧客であるファミリー層を中心に幅広い世代が親しみを持てるよう、プールをはじめとするラグナらしさのモチーフを1枚に凝縮したコラージュ調に。賑やかで、手に取るように楽しさが伝わるデザインを目指しました。


リゾートらしさと親しみやすさを両立しつつ、沖縄の楽しみを1枚のビジュアルに濃縮

Sub theme
「変化に耐えるサイト」を裏側に仕込む

デザインと並行して大切にしたのが、構築の設計です。ホテルのWebサイトはイベントやレストランメニューなど更新頻度がとても高く、現場で回せなければどんなに美しいサイトもすぐ鮮度を失ってしまいます。

そこで、エンジニア知識のないスタッフの方でも気軽に更新でき、複数人で更新しても表現やレイアウトがブレない仕組みを、最初から組み込みました。

そしてもうひとつ、現場の変化に柔軟に対応できるように、デザイン面でも「役割分担」を行いました。
リゾート感や品のある高級感は、配色やあしらい、タイポグラフィといったサイト全体のトーンで表現する。
一方で、楽しさ・明るさ・アクティブな雰囲気といったターゲットに寄り添う要素は、写真のトーンで表現する。
世界観をひとつのデザインに溶かし込むのではなく、2つのレイヤーに分けて設計していました。この役割分担がのちに、プロジェクト最大の局面を支える土台となりました。


ワイヤーフレームの制作・MTGを通して、更新性の高いサイト運用に耐えうる構造を設計

Turning Point
経営視点からの、ターゲット戦略の再定義

デザインが確定し、コーディングに入った頃。クライアントとの対話の中で、ブランド戦略が一段と深く研ぎ澄まされていきました。

「ファミリー層は今も十分に来てくださっている。これから迎えたいのは、カップルや女子旅といった若い世代。だからこそ、若い世代に泊まってみたいと感じてもらえるようなリゾート感を強めたブランディングにしたい」

これは当初の悩みだった「客単価」への、経営としてのより踏み込んだ答えでした。既存のお客様が盤石だからこそ、Webサイトには新しい顧客層と出会う役割を持たせる。筋の通った、前向きな判断です。

本来は、制作スケジュールを組み直してWebサイトの公開日も変更するところですが、条件がありました。公開日は当初の日程から動かせないということです。

Direction Point
構造は変えず、世界観だけを転換

公開日を動かさない条件の中で私たちが出した答えは、サイトの構造・情報設計には一切手を入れず、キービジュアルとその直下のみを変更し、それ以外は写真のトーンで世界観をまるごと転換する、というものでした。

これができたのは、世界観の「役割分担」を最初から設計していたからです。リゾート感や品のある高級感はサイト全体のトーン・配色・あしらい・タイポグラフィなどベースデザインが担い、明るさや楽しさといったターゲットに寄り添う空気は写真が担う。

今回の方向転換で変える必要があったのは、実は写真が担っていた側だけでした。ベースデザインが持っていた品格や高級感は、ラグジュアリー路線でこそむしろ活きる。だからこそ、写真というレイヤーを差し替えるだけで、サイト全体の世界観を転換できたのです。

新しいターゲットと路線で施設の資産を見つめ直したとき、軸になったのは名物のプールと新設のサウナ。再策定したコンセプトは「ようこそ、水の楽園へ」。プールとサウナで身体を癒し、「何もしない贅沢」を味わうウェルネスリゾートとして、水と光の静けさでラグナの魅力を描き直しました。

Photo Direction
撮影は「リスク設計」から組み立てる

世界観の転換を写真だけで成立させる以上、撮影が生命線です。急な方向転換で準備期間は通常より短い中、認識のすり合わせを細かく重ねると同時に意識したのは、「カット数が少ないと、イメージに合う写真がなかった場合に取り返しがつかない」というリスクでした。

そこで撮影は、多様なカットを幅広く押さえる前提でスケジュールを構成。結果として当社の過去案件でも最大級のボリュームとなり、写真の仕上がりにも大変ご満足いただけました。ホテルのサイトリニューアル経験が豊富なスタッフがいたからこそ、機転を効かせたフォトディレクションができたと感じています。

Result
現場も、経営も納得する着地へ

公開されたサイトは、水の世界観を湛えた上品なウェルネスリゾートの佇まいに。現場スタッフの皆様・経営層の双方に喜んでいただける形で、当初の公開日どおりにローンチを迎えました。

嬉しかったのは、最初に設計したCMSがコンセプト転換の影響をまったく受けず、そのまま動き続けたこと。いまもイベントやメニューは現場の皆様の手で日々更新されていて、サイトが「生きた器」として育っています。上流の設計が確かであれば、途中の変化にも柔軟に舵を切ることができる。そのことを実感した案件でした。

  • プランナーのコメント
  • ホテル・旅館のWebリニューアルでは、制作の途中で経営層から新しい視点が生まれることは珍しくありません。現場に近い担当者と経営を見る代表とでは、見えている景色が違うからです。それ自体はとても健全なことだと私たちは考えています。

    問われるのは、その変化を受け止められる設計をしているかどうか。コンセプトは対話の中で磨かれる前提を持つこと。サイトは構造と表層を分けて、世界観の変更に耐える骨格で作ること。撮影はリスクを織り込んだ選択肢設計で臨むこと。

    宿泊施設のWebサイトリニューアルをご検討の方、ぜひ一度ユニオンネットにご相談ください。皆様が抱える不安も考えの変化も、丸ごと受け止めて、一緒に良いWebサイトを育てていけたら嬉しいです。

    仕様紹介

    • レスポンシブウェブデザイン

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    “疑わずに最初の一段を登りなさい。”

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